クレヨンはこどもにとってとっても身近なアイテムです。
うちの子はまだ3歳で、クレヨンを使いこなすことはできませんが
「どんな色~がしゅき?…あか!」と歌を歌いながら画用紙(とつくえ)に塗りたくっています。
あらすじ
このお話はクレヨンたちが、画用紙を見つけて、それぞれの“色”を使って画用紙に絵を
描いていきます。
きいろくんは次々みんなを呼んで思い思いに絵を描いていきます
みんなが絵を完成させる間際に「くろくん」がやってきます
しかし「くろ」を描かれてしまってはせっかくの絵が台無しになってしまうと、みんなはくろくんに何も描かせてくれません。
くろくんはがっかりして、シャーペンのお兄さんに慰めてもらいます。
すると、みんながもめだします。「僕の絵に色をかさねないでよ!」
そこでシャーペンのお兄さんがひらめき「くろくん」に耳打ちします。
くろくんはいきなりみんなの絵を真っ黒にしてしまいます。
みんなは大騒ぎ。
そこへシャーペンのお兄さんが…
上から絵をなぞり花火を描き、素敵な絵が完成します。
みんなはシャーペンのお兄さんにお礼をいいますが、
「お礼ならくろくんにいいなよ、くろが無かったらこの絵はできなかったよ」
といい、みんなはくろくんに謝り、お礼をいいました。
とさ。
子どもが「くろくん」に学ぶこと ~なかまはずれの原因は日常に~
このお話は保育園や幼稚園の発表会で劇や人形劇でこどもたちが多く演じているそうです。
作者のなかやみわさんは、
“私が小さい頃使っていたクレヨンが入っていたんです。ふたを開けてみたら、好きな色のクレヨンは短くなっていて、あまり好きではない色のクレヨンはほとんど使われていない……その状態のクレヨンを見たとき、使っていないクレヨンを活躍させるお話を描きたいって思ったんです。“
人を見た目だけで判断したらいけないということ、人それぞれに良いところがあるんだよと、伝えたいことをシンプルに上手くまとめられたと思っています。
と語っており、見た目だけでなく、遊びの中で仲間外れを作ってしまいがちなこどもに
すんなりとメッセージを伝える作品がこのくれよんのくろくんです。
途中であらわれるシャーペンくんは私たち親をイメージしています。と語っています。
読み手の親が「くろくん」に学ぶこと ~こどもはくろくん?~
このお話は、子供へのメッセージがとても強いものですが、こどもに読み聞かせていて
思うことがボクにはあります。
子どもというのはすべからく親のやりたいことを邪魔する生き物です。
子どもといるとろくにスマホも触れませんし、「料理をつくるから!」といっても「あそぼー」です。
ときどき、自分のやりたいことのために子どもをしかったり、無視したりすることもあります。
決して嫌いだとか、悪い相手ではなくても、それを崩したくないがために相手を避けてしまうことは大人になってもあることです。
もし、みんなと同じ行動がとれないようなこどもがいても、必ずその子にはいいものがあって、それをみつけて伸ばしてあげられるのが親なんだと
この本を読み聞かせながら思っています。
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